アントニオ猪木の最強名言「『道』この道を…」
アントニオ猪木 『道』
この道をゆけばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし…続きはこちら
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この名言に関する人材開発コンサルの解説
アントニオ猪木 『道』
この道をゆけばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし、踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ 行けばわかるさ。
この道をゆけばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし、踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ 行けばわかるさ。
「道」と題されたこのアントニオ猪木の有名な言葉は、1998年4月4日に東京ドームで実施された引退記念試合後のスピーチでアントニオ猪木が披露した詩です。
引退記念試合のスピーチで披露するほど、猪木にとっては「自分の人生そのものを表すような大切な言葉」だったと推察されます。
日本プロレス入団、アメリカ武者修行、新日本プロレスの旗揚げ、そして、「プロレスこそ全ての格闘技の頂点である」その最強を証明するためにボクシング世界チャンピオンのモハメド・アリとの格闘技世界一決定戦など誰もが踏み出さなかった「一足」を踏み出し、自ら道をつくり続けた猪木の人生そのものを表現しているようです。
この「道」という名言が人の心に響く「名言メカニズム」としてのコアメッセージは、3つあると私は考えます。
1点目は、「勇気を出すことの大切さ」です。
「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。」
この部分は、この道を行けばどうなるのか分からないという不安や恐怖を乗り越えて、道を歩み出すこと。すなわち、勇気を出すことの大切さを説いています。
勇気とは、ものおじせずに立ち向かう気力のことを意味します。勇気を出して、道を進むことで、自分の道が始まる、つまり、自分が道の起点になるということです。
人は、「論理」ではなく最終的には「心」がエンジンとなって、行動、すなわち手・口・足が動きます。
大切なので繰り返しますね。
人は、「論理」ではなく最終的には「心」がエンジンとなって、行動、すなわち手・口・足が動きます。
この行動を取った方がいいと頭で分かっていても(論理的に理解出来ていても)、その一歩が踏み出せないのは、心のエンジンがかかっていないからです。
心のエンジンの中で最も大切な部品、それが勇気なのです。
2点目は、「行動することの大切さ」です。
「踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。」
その一歩を踏み出すこと、すなわち、行動することで自分の後に「道」が出来ます。
私も自分の道がなくなったと立ち止まってしまった時がありました。
でも、今はその考え方自体が誤りだったと気づいています。
自分の前に道は(そもそも)なく、自分が行動しその結果として道が出来ることを今は知っているからです
思っていても、悩んでいても、考えていても、それだけでは何も変わりません。
何か変えるには、「行動=手・口・足を動かすこと」が必要なのです。今までの行動を変えること、今までにしていない行動を起こすことが必要なのです。
そして、最後の3点目は、「挑戦の先にある確かな成長」です。
「迷わず行けよ。行けばわかるさ。」
人には「コンフォートゾーン」と「ストレッチゾーン」があります。
コンフォートゾーンとは、あなたが居心地がよいと感じる領域のことです。人間には、本能的に生命維持のために、変化を嫌う性質があり、基本的にこのコンフォートゾーンを保とうとします。
しかし、成長は、このコンフォートゾーンで行動していては得られません。
コンフォートゾーンの外へ抜け出した領域、すなわち、ストレッチゾーンへ踏み出すことが必要なのです。
ストレッチゾーンは未体験の領域であるため、その未体験に対処するために今まで行っていない行動や思考、判断を必要とします。
そして、ストレッチゾーンは必ず成功するというものではありません。当然、失敗もします。ただ、失敗したとしても、その経験は必ず「次の行動への改善点」を教えてくれます。その行動改善を繰りかえすことで、必ず「自己成長」という果実を得ることが出来ます。
そして、その成長が人生をさらにより良いものへと導いてくれます。
人材開発領域では、成長のサイクルのことを「経験学習サイクル」とも言います。
経験学習サイクルとは、「具体的な経験→内省→理論化→新しい経験→内省・・・」と経験を内省(行動の振り返り)をして、そのうまくいった要因やうまくいかなかった要因を分析し、次へ活かすための理論をつくり(セオリー化)、そのセオリーを次の行動へ反映するサイクルのことです。
そうするサイクルを回すことで、人間は経験を通じて学習し成長していくというものです、。
猪木の「迷わず行けよ。行けばわかるさ。」という言葉は、行動し経験することで、必ずそれが「成長の糧」になり、それが自分の人生の道を自らつくる、そして、自分の前に道はなく、自分の後に道がつくられること、それが「わかるよ」というメッセージなのです。
最後にこの「道」というアントニオ猪木の名言から抽出したコアメッセージをまとめます。
「勇気を出すことの大切さ」「行動することの大切さ」「挑戦の先にある確かな成長」この3つです。
ただ、このコアメッセージを知り、理解しただけでは何も変わりません!
このコアメッセージを、あなたの人生や仕事の「行動」つまり「手・口・足を動かすこと」へ落とし込むことで、必ずあなただけの「道」をつくることが出来るはずです。
この名言の動画と全文
前述の通りこの「道」という名言は、アントニオ猪木の引退試合後のスピーチなのですが、YouTubeで公開されているので、もし実際に猪木がどのように「語ったか?」興味がある方は以下の動画をご覧ください。
また、そのから文字起こしした「全文」は以下のようになります。「スピーチの全体の流れ」に興味がある方は、ぜひ噛み締めながらご覧ください。
私は今、感動と感激、そして素晴らしい空間の中に立っています。
心の奥底から湧き上がる、皆さまに対する感謝と熱い想いを止めることが出来ません。
カウントダウンが始まってから、かなりの時間が経ちました。
いよいよ今日が、このガウンの姿が最後となります。
思えば、右も左もわからない一人の青年が力道山の手によって、ブラジルから連れ戻されました。
それから、38年の月日が流れてしまいました。
最初にこのリングに立った時は、興奮と緊張で胸が張り裂けんばかりでしたが、今日はこのような大勢の皆さまの前で最後のご挨拶が出来るということは本当に熱い思いで言葉になりません。
私は色紙にいつの日か『闘魂』という文字を書くようになりました。それを称してある人が『燃える闘魂』と名付けてくれました。
闘魂とは己に打ち勝つこと。
そして、闘いを通じて己の魂を磨いていくことだと思います。
最後に、私から皆さん…皆さまにメッセージを贈りたいと思います。
人は歩みを止めた時に、そして挑戦を諦めた時に年老いていくのだと思います。
この道をゆけばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし、踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ 行けばわかるさ。
ありがとうーーーー!
心の奥底から湧き上がる、皆さまに対する感謝と熱い想いを止めることが出来ません。
カウントダウンが始まってから、かなりの時間が経ちました。
いよいよ今日が、このガウンの姿が最後となります。
思えば、右も左もわからない一人の青年が力道山の手によって、ブラジルから連れ戻されました。
それから、38年の月日が流れてしまいました。
最初にこのリングに立った時は、興奮と緊張で胸が張り裂けんばかりでしたが、今日はこのような大勢の皆さまの前で最後のご挨拶が出来るということは本当に熱い思いで言葉になりません。
私は色紙にいつの日か『闘魂』という文字を書くようになりました。それを称してある人が『燃える闘魂』と名付けてくれました。
闘魂とは己に打ち勝つこと。
そして、闘いを通じて己の魂を磨いていくことだと思います。
最後に、私から皆さん…皆さまにメッセージを贈りたいと思います。
人は歩みを止めた時に、そして挑戦を諦めた時に年老いていくのだと思います。
この道をゆけばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし、踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ 行けばわかるさ。
ありがとうーーーー!
この名言に関する豆知識
意外と知られていないのですが、実はこの「道」と呼ばれる詩はアントニオ猪木自身のオリジナルの詩ではなく、哲学者 清沢哲夫氏の言葉だそうです(著書「無常断章」に収められています)。此の道を行けばどうなるのかと危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
ふみ出せばその一足が道となる
その一足が道である
わからなくても歩いて行け
行けばわかるよ
清沢哲夫「無常断章」より引用
ちなみに、アントニオ猪木自身は清沢氏のものではなく、一休さんのモデルとなった室町時代の僧侶「一休宗純」だと勘違いしていたようで、アントニオ猪木の著書に一休宗純のものとの記載があったことから世間一般に一休宗純のものと広く知れ渡ったようです。
アントニオ猪木の最強名言ランキング 第2位〜
元気があれば、何でもできる!
このページでは、猪木の最強の名言として有名な「道」という詩を紹介していますが、実は私がもう一つ一番好きな名言があります。それがアントニオ猪木「元気があれば、何でもできる!」という名言です。猪木と言えば、「元気ですかー!!!」この問いかけで、周りの人を元気にしている。そして、元気こそが活きる力、耐える力、乗り越える力になる。結局、元気があれば何でもできる。私もそう思っています。道はどんなに険しくとも、笑いながら歩こうぜ。
人生という道を歩んでいると、時に心が折れそうになる険しい登り坂や下り坂があります。そんな時でも「笑いながら歩くこと」そうすることで元気が湧いてくる。だから、笑おう。そういうメッセージがこの名言には込められているように感じます。限界なんて言葉はこの世の中にはない、限界と言うから限界ができるんだ。どんなに慎重になっても、どんなに想像しても、行動についての結果は、やってみなければわかりません。でも、結果を恐れて行動しなければ、なにも生まれてきません。行動を起こせば、また新たな選択が生まれてきます。でも、その行動や選択には責任もついてきます。あなたの行動は多くの人にも影響をあたえます。言い訳はひとつも通用しません。それでも歩きましょう。人生逃げ道なし。
「これが自分の限界です。これ以上は出来ません」そう言えたら、どれだけ楽か。でも、社会で生きていく上で、この言葉を簡単に口にすることは、社会人失格とみなされます。だから、多くの人は「限界だと思っていても口にしない。そして、歯を食いしばって「限界」と言わないことで、行動を促して、結果を出していく。もちろん その行動には責任が伴います。なぜなら、行動は本人の意志でなされるものだから。「人生逃げ道なし」、グサッと刺さる名言です。馬鹿になれ とことん馬鹿になれ 恥をかけ とことん恥をかけ かいてかいて恥かいて 裸になったら見えてくる 本当の自分が見えてくる 本当の自分も笑ってた それくらい 馬鹿になれ
中途半端に格好をつけてしまい、そのしょうもないプライドのせいで損をした。そんな経験、誰にもあるのではないでしょうか。私もあります。今振り返ってみれば、本当に小さなプライドだったな。と。もっと馬鹿になって、恥をかいて、裸になって、助けを求めればよかった。そう思うことがあります。本当の自分を発見し、本当の自分で常に勝負する自分でありたいものです。花が咲こうと咲くまいと、生きていることが花なんだ。
人生で「一花、咲かせる」。一般的には人生の目標が「一花咲かせること=成功すること」のように言われます。でも、この世に生を受けたこと自体が本当に奇跡です。無数にある生命の中で人間として生きていること自体が奇跡。自分が生まれる前の両親の出会い、そのまた両親の出会い、そのまた・・・たった一つの出会いがなかっただけでも今ここに自分はいない。常にそう考えられないにせよ、「生きていることが花だ」そう思って生きていきたいですね。夢を持て!でかければでかいほどいい。とにかく、夢を持て。大ぶろしきをひろげておさまりがつかなくなってみろ、やらざるを得なくなるではないか。
夢を持つこと。私は本当に大切だと思います。私には夢を失ってしまい、生きる気力を無くしてしまった時期がありました。夢は私の行動力の源泉です。生きる意義のようなものでした。その夢が、今は見つかりました。企業で働く人を1人ひとり元氣にすること。その先にある日本の元氣に貢献すること。大風呂敷を広げています。でも、その風呂敷が自分自身にインストールされることで行動の源泉になります。ぜひ大風呂敷を広げて、それを自分にインストールして「やらざるを得ない自分」へ成長させる体験をしてみてください。夢を持てば、燃えられる。燃えられれば、どん底にも耐えられる。ヘンにひねくれることもない。どん底に耐えられれば、裸になることができる。
夢の大切さは、上述の通りです。この名言からは、夢を持てば、ドン底に耐えられる、ドン底に耐えられれば 裸になれる。プライドを捨てて、素の自分で勝負できる自分へ進化できる。夢を持つ、メリットを猪木らしく伝えてくれる言葉です。派手に見えれば見えるほど、裏で地味な努力をしているのがあらゆる世界のプロだ。
アントニオ猪木も、明るく華やかなヒーローであるイメージがあります。しかし、その裏で血のにじむような努力をしているはずです。水面上で優雅に泳ぐ白鳥が、水面下では激しく漕いでいるように。地味な努力の継続をすること、凡事徹底すること。それが世界のプロへの道であると一流の心構えを説いているように感じる名言です。寝てたいヤツは一日中寝ていろ!そのかわり、やる以上はギネスブックの記録を作るぐらいの覚悟でやれ!
やる以上は「ギネスブックの記録」をつくるぐらいの覚悟でやれ!その覚悟で、やれば必ず成長しますし、人生にとってもプラスになるはず。でも、寝ていれば=行動しなければ、何も変わらない。まずは、一足を踏み出すこと、一足を踏み出せば道となる。一歩でも行動し、行動する以上は「ギネスブックの記録」をつくる「覚悟」でやる。なんか勇気が湧いてくる言葉です。