孟子の最強名言「天が人に大いなる任を…」
孟子
天が人に大いなる任を降そうとする時、必ずまず、その心志を苦しめ、その筋骨を疲れさせ、その体を飢えさせ、その身を窮乏させ、行う事為す事に幾多の障害を与える。
天が人に大いなる任を降そうとする時、必ずまず、その心志を苦しめ、その筋骨を疲れさせ、その体を飢えさせ、その身を窮乏させ、行う事為す事に幾多の障害を与える。
この名言に関する人材開発コンサルの解説
“元ニートの人材開発コンサル”です。この名言についても、人材開発の専門家として他の名言紹介サイトではされていない少しマニアックな解説をご紹介します。(「この管理人どんな人?」管理人のプロフィールに興味がある方はこちら!)孟子は、中国、戦国時代の思想家で、徳教による感化を中心とする王道政治を主張した人物です。人の性は本来善であるという風に性善説に基づく道徳論・修養論を展開したことで有名です。
彼は多くの言葉を残していますが、私が最強の名言と思っているのがこの言葉です。この名言のコアメッセージは「困難や修羅場を乗り越えた先にある確かな成長」です。
この言葉に何度救われたことか、分かりません。あなたにもきっと一度や二度そのような経験があるかもしれませんが、人生おいて心が折れそうな経験が訪れる時ってあると思うんです。
そして、場合によってはその上手くいかない経験が連続することがあり、何をやってもうまくいかない、何をやっても空回りする、そんな時期があります。私の場合、それは20代中盤の頃でした。
でも、蒼天航路という三国志の曹操を描いた漫画作品でこの孟子の言葉と出会い、「行う事為す事に幾多の障害」が自分に対して点が与えてくれた「試練」なのだ。そして、その試練を与えられる自分には「大いなる任を降そうとしている」というようにポジティブに考えることが出来ました。
ナポレオンヒルの名言「逆境や失敗には・・・」、ルーキーズの名言「試練は・・・」のコアメッセージと通じるとことがありますが、原点は孟子のこの言葉だと私は思っています。
ただ、大いなる使命が自分にある!だから、頑張る!という捉え直しはヒーロー願望、ヒロイン願望がある人だけかもしれませんね。しかし、逆境や失敗には必ず何らかのメリットがあります。この捉え直し、リフレーミングはどのような人にもぜひ身に付けて欲しい考え方です。
以上、人材開発コンサルによる少しマニアックな名言解説をお読みいただきありがとうございました!(「なかなか為になる解説だった。この管理人どんな人?」管理人のプロフィールに興味がある方はこちら!)
孟子の最強名言ランキング 第2位〜
志は、気の師なり
この名言のコアメッセージは、「明確な目的や目標を持つことで、気力は自然と湧いてくる」というものです。あなたは、自分が「なぜ生きているのか?」「なぜ仕事をしているのか?」真剣に悩んだことがありますか?私はあります。人生の目的・目標を見失って立ち止まってしまったことがあります。そんな地獄のような暗黒時代から這い上がれたのは、新たな目標が出来たからです。志とは、ある方向を目ざす気持ち。心に思い決めた目的や目標。自分のベクトルのことです。このベクトルがもし今、あなたに無いなら、ぜひ見つける努力をすることをおすすめします。「結局、自分は人生や仕事でなにをしたいのか?」このWILLが明確になってライフビジョンやキャリアビジョンが明確になると気力が不思議と湧いてきます。事は易きにあれどもこれを難きに求む
この名言のコアメッセージは「物事はシンプルに考えることで解決できる」ということです。アインシュタインの名言「物事をあまり真剣に…」と似ていますね。物事は本来は易しいものなのに、難しく考えて結果として複雑になり「悩み」につながります。では、物事をシンプルに考えるにはどうすれば良いのか?まずは「言葉にして書き出すこと」です。漠然としたイメージの状態で物事を考えようとするから、複雑に見えてしますのです。まずは、一つ一つの悩みを書き出してみてください。そして、その問題の発生原因を考え、その原因を解決する手段を考える。問題解決思考ですね。千万人と雖も吾往かん
この名言のコアメッセージは「信念を持つことの大切さ、信念に基づいて道を進むことの大切さ」です。自分で考えて、それが今の自分にとって正しい思えるなら、敵対者や反対者がどれほど多くても、恐れることなく自分が信じる道を進もう。坂本龍馬の「世の人は・・・」の名言と同じメッセージですね。結局、人間は自分のやりたいこと、成し遂げたいこと「WILL」に基づいて行動しているときに、一番力を発揮します。もしWILLがないなら、一度自分を振り返って自分が「人生や仕事で成し遂げたいことは何か」という問いについて自問自答してもよいかもしれません。力をもって人を服するのは、心から服するにあらず。徳をもって人を服するは、喜んで真に服するものなり
「生きる上で、結局これに帰結するよね。」と感じさせてくれる名言です。人をまとめる、人を導く、そういったリーダーシップの発揮が求められる場面は誰にもあると思います。なぜなら人間は社会的な生き物だから。必ず何らかのコミュニティに帰属していたいという本能のあるからです。そういったコミュニティを誰かではなく、自分で導かないといけない場合は、最後は人間力=徳が物を言います。どれだけ良いことを言っていても言行不一致していると誰もついてきてくれません。言行一致とは誠実さ、真摯さ。その率先垂範が人の信頼を得て、この人のためならと思わせます。