山本五十六の最強名言「やってみせて…」
山本五十六
やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
この名言に関する人材開発コンサルの解説
“元ニートの人材開発コンサル”です。この名言についても、人材開発の専門家として他の名言紹介サイトではされていない少しマニアックな解説をご紹介します。(「この管理人どんな人?」管理人のプロフィールに興味がある方はこちら!)山本五十六
やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
山本 五十六は、大日本帝国海軍の軍人で、26、27代連合艦隊司令長官を務めた人物です。やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
ソロモン戦線で米軍の攻撃によって戦死するまで太平洋戦争前半の日本海軍の攻勢作戦、中でも真珠湾攻撃とミッドウェー海戦での総指揮に当たったことから海外でも太平洋戦争の日本を代表する提督として広く知られています。
その山本五十六の名言として有名な言葉が「やってみせ・・・」です。
この言葉は「人材育成の基本スタンス」「人を動かすための基本スタンス」を表現していることから、企業内研修でも頻繁に使用されています。
私も人材育成をテーマに扱った研修の際や部下と向き合う際には、この言葉をいつも念頭においています。
では、この名言から得られる「学び」や「気づき」はどこにあるのでしょうか?人材開発コンサルの視点から、この名言の「言葉の力」を解説してみたいと思います。
やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。
この第一文は「人を動かすための秘訣」を端的に表現しています。その秘訣とは以下の4つです。
1つ目は、人を動かすためには、口だけではなくまず自ら行動する、率先垂範することの大切さ。
自分でやらないのに、出来ないのに、口だけで「やれ!」と言われても人は動きません。なぜなら、人は感情のある生き物だからです。
2つ目は、その行動がどういった目的で、どのような内容をしたのか?そしてどのような結果を得られるのかを説明することの大切さ。人は論理で納得し、心で行動します。どういった目的でやったのかを言って聞かせて納得することで、行動のエンジンである心が動きます。
3つ目は、自分で動くことの促しの大切さ。人は自分で行動しないと成長しませんし、学びが少ないです。しかし、「行動しろ!」で行動したら苦労はありません。そこで「やらせてみる」つまり、行動の促しをするわけです。
4つ目は、その行動を褒めることの大切さ。新たな行動をとることは本人にとっては、とても勇気がいることです。その行動を褒めること、これを専門用語では「承認」と言い、承認の一種です。承認することで、「やって良かった」と思い、次の行動につながります。ここで「ほら失敗したやろ!」と言っては次に行動につながりません。人を動かすには、その人の行動を促し続けることが大切だということですね。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
第二文は、「人を育てるための秘訣」を端的に表現しています。その秘訣とは以下の3つです。
1つ目は、話し合い(対話型コミュニケーション)の大切さです。議論ではなく「話し合い」なのです。議論は意見をぶつけ合って、一つの解を出すこと。話し合いは、言葉のキャッチボールです。そのキャッチボールを通じて、お互いの認識などをすり合わせる共通認識をつくることです。
2つ目は、傾聴の大切さです。傾聴とは、(耳を傾けて)熱心にきくこと。です。熱心に聴くということは「相手に興味関心を持ってきく」ことが大前提です。自分の話ばかりをする人は、自分や自分の話に興味があり、実は他人や他人の話に興味がない場合がほとんどです。人は自分の話を熱心にきかれることで、自分を大切にしてくれていると思い、頑張ろうと思うのです。
3つ目は、承認の大切さです。承認とは、相手の存在を認めることです(存在承認と言います)。相手との対話の中で傾聴し、相手の存在を認めてあげることで、成長の意欲が高まります。
4つ目は、権限委譲の大切さです。どれだけそのことをやる気になっても、あーしろこーしろと指示命令ばかりしていては本人が考えないようになりますし、いやいやの行動につながります。では、どうすれば良いのか?それは任せてあげるということです。任せてもらうことで自発的に責任感を持って仕事に臨むようになります。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
第三文は、「成果を出すための秘訣」です。実るとは「成果を出すこと」「形にすること」を意味します。言い換えれば、成果を出せる人にするための秘訣です。その秘訣とは、以下の2つです。
1つ目は、行動を感謝で見守ることの大切さです。行動してくれたことに素直に感謝することで、温かい目で人を見ることが出来ます。そして、もし失敗しても大丈夫フォローすると見守ることで挑戦する心が芽生えます。
2つ目は、信頼することの大切さです。仕事を任せて、信頼することで本人に責任感が芽生えて、成果を出そうという心のエンジンがかかります。
まとめると、この名言は「人を動かすための秘訣」「人を育てるための秘訣」「成果を出すための秘訣」を端的に表現したものと言えるでしょう。
以上、人材開発コンサルによる少しマニアックな名言解説をお読みいただきありがとうございました!(「なかなか為になる解説だった。この管理人どんな人?」管理人のプロフィールに興味がある方はこちら!)
山本五十六の最強名言ランキング 第2位〜
苦しいこともあるだろう 言いたいこともあるだろう 不満なこともあるだろう 腹の立つこともあるだろう 泣きたいこともあるだろう これらをじっとこらえてゆくのが 男の修行である
この名言の言葉の力の源泉は「忍耐の大切さ」ではないかと思います。人生という道を歩んでいると時には逃げ出したくなる出来事が起きます。しかし、その出来事を乗り越えた時 成長という大きな果実を手に入れることができます。つまりこれは「人生修行」なのだというメッセージなのでしょう。人は神ではない。誤りをするというところに、人間味がある。
人間味は「誤りをする」ことにある。つまり、人間なのだから「誤り」をしてもいいのです。しかし、おの誤りを放置してはいけず、その誤りを正していく姿勢は忘れてはいけないのだろうと思います。人は誰でも負い目を持っている。それを克服しようとして進歩するものなのだ。
「負い目」とは欠点、課題、問題のこと。完璧な人間は存在しません。自分はこれが足りない、もっとこう変えないとという不満足が、成長意欲の原点になっている。ということです。実年者は、今どきの若い者などということを絶対に言うな。なぜなら、われわれ実年者が若かった時に同じことを言われたはずだ。今どきの若者は全くしょうがない、年長者に対して礼儀を知らぬ、道で会っても挨拶もしない、いったい日本はどうなるのだ、などと言われたものだ。その若者が、こうして年を取ったまでだ。だから、実年者は若者が何をしたか、などと言うな。何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ。
この名言は、「年長者が年少者と向き合うときのスタンス」を表現しているように感じます。可能性を発見すること。この人は何が得意で何を今後身に着けたらよいのだろう?どうしてあげたらよいのだろう?年少者がダメといきなりレッテルを貼るのではなく、そういった問いを自分の中に持ちながら関わりたいものです。