【高杉晋作 名言/辞世の句ベスト10】心に響く1位は「おもしろきこともなき世をおもしろく…」

高杉晋作の最強名言「おもしろき…」


 

高杉晋作
おもしろき こともなき世を おもしろく…続きはこちら

この名言に関する人材開発コンサルの解説

“元ニートの人材開発コンサル”です。この名言についても、人材開発の専門家として他の名言紹介サイトではされていない少しマニアックな解説をご紹介します。(「この管理人どんな人?」管理人のプロフィールに興味がある方はこちら!
高杉晋作
おもしろき こともなき世を おもしろく (すみなすものは 心なりけり)
この名言は、幕末長州の英雄「高杉晋作」の辞世の句です。

高杉晋作は明治維新を見ることなく結核で若くして亡くなります。

しかし、辞世の句であるこの歌が彼の人生に対する考え方を端的に表しています

例え、病に冒されようとも、幕末といいう動乱の時代に生まれようとも…

それでも楽しんで生き抜く!

世の中がつまらなかろうが、面白くなかろうが自分は楽しんでやる!

そういった気持ちが伝わってくる名言です。

「おもしろき こともなき世を おもしろく」

この言葉は、人材開発領域の「リフレーミング」というテクニックを使ったものになります。

リフレーミングとは「物事を捉える際の枠組み(フレーム)を組み替えて、違った視点からとらえ直す」という思考テクニックです。

高杉晋作は、激動の時代において、ほとんどの人は混とんとした世の中に疲れ果てている中、おもしろくない世でも、捉え方を変えて、面白く生きよう。

そう!リフレーミングして、ポジティブに生き、幕末の長州藩を動かしたのです。

ちなみに、この辞世の句は彼の人生さながらに上の句のみで下の句は残されていません。

 (すみなすものは 心なりけり)は晋作の看病をしていた野村望東尼が作ったとされています。

現代語に訳すと「そのようにするのは 心であるのだろう」といった意味になるかと思います。

この野村望東尼の下の句は、上の句のリフレーミングは「心の在り方」が要になるという意味かと思います。

人間は感情のある、心のある生き物です。

リフレーミングは思考の枠組みを意図的に変えるテクニックですが、その枠組みを変えるには「心の在り方」つまり、マインドセットの仕方次第ということです。

以上、人材開発コンサルによる少しマニアックな名言解説をお読みいただきありがとうございました!(「なかなか為になる解説だった。この管理人どんな人?」管理人のプロフィールに興味がある方はこちら!

高杉晋作の最強名言ランキング 第2位〜

天地も人も皆気のみである。気を養えば、人間あとは行動に移すのみだ。
「気」とは、「心の動き・状態・働きを総合して捉えたもの。精神。」を一般的に意味します。この気を、精神を養うことで、行動の源泉である「心」が強化され、行動が変わり、成果も変わります。高杉晋作の名言は、「心の持ちよう」「心を強くすること」の大切さから始まる。だから心を鍛えよ!というメッセージを読み取ることができます。
苦しいという言葉だけは どんなことがあっても言わないでおこうじゃないか
「言葉は、それを発したものにインストールされる」これとコーチングの世界では「オートクライン」と言います。人は自ら発した言葉を相手に伝えるだけでなく、自分自身にもインストールしているのです。「苦しい、苦しい」という言葉を言うと、その言葉は自分にインストールされて「苦しい」自分になります。高杉晋作が生きていた時代にコーチングは体系化されていなかったはず。しかし、彼はその理屈を理解しており、「苦しい」という言葉を発しないように周りに影響力を与えて、鼓舞していたのでしょう。
真の楽しみは苦しみの中にこそある
これも「リフレーミング」というテクニックを使った言葉です。苦しみの中に、何もないと捉えれば、本当に苦しいだけになってしまいます。しかし、苦しみの中には、必ずそれを乗り越えたことによる自身の成長、成果などがついてきます。ナポレオンヒルの名言「逆境には、必ずそれ相応もしくは、それ以上の利益の種子が存在する」の通り、苦しみの中には大きな得るものがある。捉えれば、真の楽しみがそこから得られるという捉え方も生まれてくるはずです。
過ちを改めれば、それは過ちではないのだ
これの名言は、孔子の名言「過ちて改めざる是を過ちという。」ものを高杉晋作が自分の言葉として発したものです。失敗は、その原因を追究し、その原因が発生しないように改めることで、成功になります。人材開発的に言うと「PDCAサイクル」を回すということですね。計画を立て、行動し、チェックし、改善行動する」。行動して、上手くいかなかった場合、その原因を追究し改める行動をすればいずれ成功につながる。
シャクトリムシのように身を屈するのも いずれは龍のように伸びるためだ。そのためには奴隷になっても、下僕になっても構わない。
この名言を聴いて連想するのは、孟子「天が人に大いなる任を…」の名言です。自分の思い通りにならない時に、我慢して地べたを這いずり回る。そのシャクトリ虫時代に力を蓄えて、期をみて龍のように伸びあがる。一生、シャクトリ虫では終わらず、それは龍になるための試練、準備期間と捉えて頑張る。短期的に見れば、苦しいだけですが、長期的に見れば、成長のための糧。リフレーミングの一種になるかなと思います。
人間、窮地におちいるのはよい。意外な方角に活路が見出せるからだ。しかし、死地におちいれば、それでお しまいだ。だから、おれは困ったの一言は吐かない。
この名言を理解するには、窮地と死地という二つの言葉を分けて理解することが大切です。窮地とは「追い詰められ、のがれようもない、苦しい立場」のことを意味します。一方で、死地とは、「死ぬべき場所。死所。」のことを意味します。つまり、窮地は「逆境、修羅場」、死地は「死に場所」と読み替えると理解しやすいかと思います。後者は、死ぬしか道が「ない」ため、活路はありません(そもそも活路を見出す前提ではない言葉)。一方で、前者は、追い込まれている、苦しいだけで、活路は残されています。だから、死地におちいることなく、窮地と捉えよと言っているのでしょう。また、「困った」という言葉は、「ある物事をどう判断・処理してよいかわからない状態」=死地に近い状態 を表します。だからこそ、「困った」という言葉を吐かないように自らを制御してモチベーションを高めていたのではないでしょうか。
戦いは一日早ければ一日の利益がある。まず飛びだすことだ。思案はそれからでいい。
孫子の「兵は拙速を貴ぶ」という言葉がある通り、戦はスピードが速いほど、勝利への対策、改善策を沢山打つ事ができるので、勝利に近づきます。私たちが生きている現代社会も同じです。スピードが速いものが仕事の結果を競合より早く手に入れて、成果を上げる。そのスピードを上げるためには、飛び出すこと「=行動すること」です。行動することで、うまくいったか、うまくいかなかったか、何らかの結果が出ます。その結果を分析し、次に生かすことでより良い成果に繋がります(PDCAサイクルを参照)。
苦労する身は厭わねど、苦労し甲斐のあるように
苦労とは、「(物事がうまくゆくように)あれこれと、体や気を使うこと」を意味します。苦労は、そこから何らかの教訓を得た時に、より良い成果を得るための「糧」なります。つかり、苦労し甲斐というのは、苦労から「必ず何かを得よ」ということです。苦労しただけで、何も得るものがなければ、それは苦労損というものです。どうせ苦労するなら、そこから自身の人生に役立つ何かを必ず得たいものですね。

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